笠岳

これは、7L1EZXさんから頂いたメールを転載したものです。

横手の春スキ-に行くたびに、
山頂から見える真正面に屹立した、
秀麗な円錐形がいつも気になっていました。
あそこまでスキ-を担いで登るわけにもいかないし、
かと言って毎年見過ごしているのも悔しいし・・・。
調べてみると、中腹から一時間もあれば行ってこられようです。
ということで、お盆の行楽客が過ぎ去った日、
志賀草津高原ル-トの車上の人となりました。

 取りあえずは横手の山頂から睨んでおいて、熊の湯まで下り、
林道を、中腹にある笠岳登山口の峰の茶屋まで車を走らせました。
 登山路は傾斜の急な階段で、まるで天まで続くようです。
両脇の足もとにはハハコグサがずっと咲いています。
登りは男坂で、下りは女坂をと考えてはいたのですが、
女坂は崩落がはげしく、残念ながら登坂禁止の措置が執られていました。
ほとんど休むことなく一気に登って20分、
しかしそこはなんと全方向真白のまったくの雲の中。
折角こちら側から横手を望んでみようと思ったのに誠に残念です。
30分ほど待ってはみましたが、西方向は時折雲が切れるものの、
東の横手方面は無情な雲に覆われっぱなしです。
 下山した後、これから登ろうとする人に聞いた話ですが、
横手の方から見たら、「笠岳だけが雲に覆われていた」とのことでした。
自然が相手では、そういうことも間々あることです。
取りあえずは、気になる相手を手中に納めたという満足感で、
また次回を期待するしかありませんでした。
 
 さて帰路は楽しみな温泉です。
せっかくの遠方なので、最奥の七味温泉を訪ねました。
 紅葉館は脱衣所から浴室に入って驚きました。
目についたのがヒノキの枠に湛えられた緑白色の湯、
色といい、香りといい、ミ-ハ-な私はそれだけで、
「い-じゃん、い-じゃん。」と叫んでいました。
 だがしかし、誰も入っていません。
脱衣所にはたしか3~4人分の衣服が置いてあったはずです。
その先のドアが空いていたので歩を進めると、
なんと渓谷を見下ろす石造りの露天風呂が、
満々と湯を湛えているではありませんか。
湯客も三々五々、のんびりと湯を楽しんでいます。
私は、「いいねえ!」なんて、感嘆の声を上げながら、
まろやかに全身を包み込む湯に我が身を預けました。
このお湯に入ると、からだの悪い所全部が直ってしまいそうです。
ここまで来た甲斐がありました。
 入り口側には、小ぶりな浴槽からも湯がザ-ザ-と溢れ返っています。
見るとそれは無色透明な湯で、中には数え切れないほどの湯花が踊っていました。
体を沈め始めると、ザ-と私のからだ分の湯が溢れて、気持ち最高です!
もう肩までどころか、頭のてっぺんまで湯の中に潜り込んで、
全身で七味の温泉を味わいました。
 そんなことをしているうちに湯客はひとり出、二人いなくなり、
とうとう私一人になってしまいました。
 湯舟の脇のススキが秋の到来を告げています。
湯舟から上がって脱衣所に姿を消した後も、
蕩々と湯の注がれる音が響いていました。
 
 
画像1   男坂
画像2   笠岳山頂
画像3   山頂より
画像4   登山口
画像5   山田牧場
画像6   内湯
画像7   墨湯
画像8   露天風呂

 
 
 

 

男坂

男坂

笠岳山頂

笠岳山頂

山頂より

山頂より

登山口

登山口

山田牧場

山田牧場

内湯

内湯

墨湯

墨湯

露天風呂

露天風呂

これは、7L1EZXさんから頂いたメールを転載したものです。

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