あな、恐ろし

これは、7L1EZXさんから頂いたメールを転載したものです。

「雪崩に巻き込まれて死者数名!」
などと冬山の遭難ニュ-スを時々見聞きします。

 そのつど私が疑問に思うのは、
固く締まった雪に打たれたのならいざ知らず、
雪なんか軽いのだから、すぐにでも脱出できるじゃん、
死ななくても済むんじゃあないの
かなあ、ということでした。
 
 正月10日、新潟の神立スキ-場に出かけました。
前夜からの雪が屋根やボンネットに50cm以上は積もっており、
なお大粒の雪が降り続いています。
 

 そんな降りしきるゲレンデでしばらく滑っているうち、
最上部にある45度のコ-スがオ-プンしました。
1m以上厚みのある処女雪が美しく斜面を覆っています。
 スキ-のトップを浮かしながら突入すると、
雪面は膝の上まで届き、眼前に雪粒が舞って、視界が遮られます。
やや重い雪質でなかなかコントロ-ルし難いのですが、
リズムを取ってなんとか転倒せずに滑り降りました。
きっもちい-い!
 しかしあちらこちらで雪だるま状態の面々、
再度乗ったリフトの上から見ると、
A女史などは身動きがとれずパトロ-ルに助けられています。
あんなことになってはとてもたまらんと、
次はイ-ジ-コ-スを滑ろうと思いながらも、
やはり同斜面のトップに立ってしまいました。
 すでに一回目で脚力のすべてを使い果たしてしまった私の体は
既にボロボロで踏ん張りが効きません。
中腹までは降りたものの雪の抵抗に負けてバランスを失い転倒、
雪に埋もれてしまいました。
その深さというか雪の多さにまったく身動きがとれません。
体は上を向いているのですが、空は見えず白一色。
そのうちに息が苦しくなってきました。
ヤバイ!
そうです、顔面が雪に覆われてしまっていて、
息をしようにも雪が邪魔して空気が入ってこないのです。
思いっきり息を吐いて吹き飛ばしましたが、
さらに上から雪が入ってきてしまいます。
ヘルプの叫びも出せません。
 ああ、これで吾が栄光の人生も閉じる時が。
思えば短い人生であった。
などと回想してしまいました。
 
 それでも苦しさのあまりもがくものですから、
ようやく右手が動くようになり、
その手で口の周りの雪を払って、やっとひと心地。
 こんなたかだか2m弱の雪でこれなのだから、
数メ-トルの雪崩ではとてもとても歯が立つものではないなと、
雪崩の恐ろしさというか、認識を新たに致しました。
 息ができる様になってから少しずつ体を動かし、
周りの雪を固めながら自身を起き上がらせ、
なんとか雪面に立つことができた頃には、
だあれも居なくなっていたのでありました。
ふ-っ!
訂正
 
 
 「あな、恐ろし」について
 
 あの文章を読みますと、
いかにも私のみが深雪をすべり降りたような記述となっておりますが、
もちろん実際は、私よりも早くすべり降りたメンバ-や、
深雪をものともせず、華麗にすべり降りたメンバ-もいて、
(当然の話ですよね、ちょっと格好つけ過ぎました。)
みんながみんな、雪だるまの様になったわけではありません。
そこで以下のように訂正をして、お詫びを申し上げます。
 
 
誤  しかしあちらこちらで雪だるま状態の面々、
正    しかし雪に埋もれた面々もいて、
      (我々の仲間以外のスキ-ヤ-を含む)
  
  
 
 大変申し訳ありませんでした。

 

これは、7L1EZXさんから頂いたメールを転載したものです。

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