7月に予定したのに都合で私だけ行けなかった守門岳に水明会の面々と行ってきました。前回は雪渓が所々に見られて木々の緑と雪の白さと空の青さのコントラストが素晴らしかったという話でしたが、今は秋、黄色や赤に彩られてそれはまた見事な景色でした。
猿倉橋の登山口からブナ林を歩いていきます。どれも根元の曲がり具合がなんとも言えずいい感じで、冬場の豪雪を感じずにはいられませんでした。足もとには紅色の蔓リンドウや淡いムラサキシキブが目を留めさせてくれます。この辺りの紅葉はやっと始まったばかりのようです。途中左の沢の上流に、その先は右の沢の上流に、遠く長い滝が見えました。 登るに従って色づき、急坂となるとまるで紅葉のトンネルの中を歩いているようでした。きつい上りであえぎあえぎ登りました。汗をびっしょりかきました。
尾根に出ると気分は一転、大岳との分岐からは傾斜も緩んでさらに紅葉の増した稜線が緩やかなカ-ブを描いています。青雲岳の休憩所に荷物を置いて、主峰の袴岳に向かいます。草モミジの中を木道が山頂
に向かって伸びています。
ああ、なんて爽やかなんでしょう。
登りきったところに小さな地糖を見るとそこが山頂でした。薄曇りで遠望は効きませんが、すぐ東に浅草岳、南に越後駒、西に入広瀬の村が山間に広がり、北に粟ケ岳を認めました。我々の外に3パ-ティ-おりました。
青雲岳に戻って、晴れてきた青空のもとで昼食をとりました。陽が当たると、紅葉の色合いが一斉に映えて輝きます。風のない広々としたとても静かな場所でした。
折角なので大岳まで足を伸ばし、保久礼に下山することにしました。大岳の登りがさぞかしきついかと思いましたが、それほどでもなく、振り返ればついさっき歩いてきた稜線が遠くまでずっと見渡せて、あそこを歩いてきたんだと感慨に耽りました。
途中で人をよけようとして変な動きをしたせいか、急に左足の太ももがギクシャクして痙攣気味となりました。午前中の登りで痙攣しそうになったので、処置薬はすでに飲んでしまっています。しかたなくだましだまし歩いていくうちに右足もつり始め、「これはちょっとヤバイかな?」と思いましたが、休み休みなんとか登りきることができました。そこからは下りですのでそう心配はありません。ただ粘土質でおまけに流水が作った樋状の狭い部分がとても歩きにくかったです。
保休礼からはショ-トカットして、平らな山道を両側のススキの穂に導かれて歩いていきました。そうして林道に出て夕暮れを味わいながら車まで戻りました。
歩き甲斐のある、ふところの深い山でした。
良く歩いた一日でした。
登山口着 8:30 下 り 3:00
登山口発 9:00 林道歩き 0:50
山頂 着 13:00 昼 食 0:40
山頂 発 14:00
大 岳 着 15:10
下山口着 16:45
登山口着 17:35