台風一過の快晴を期待して出かけた南会津の七ケ岳。車二台で登山口と下山口に分けて駐車し、その間の尾根を縦走するという計画をたてました。ところがその間の林道が、台風の影響で一部深くえぐられており、通行がままなりません。仕方なく南の羽塩登山口から一番岳の本峰に登り、北に下って七番岳の下岳から古内に下り、林道を歩いて戻る周回コ-スを採ることにしました。
趣のある登山口からきれいなシラカバ林を歩いて沢筋に入ります。最初は水を嫌って左岸の斜面を採ったのですが急過ぎるので、沢の中を歩くことにしました。台風の影響か水量はやや多かったものの水深は靴の上までは心配なく、また岩自体が荒いザラ付きがあるので滑ることなく歩くことができました。なかなかできない気持ちの良い体験でした。
沢をつめ尾根を巻き気味にル-トをとるとブナ林の急登で、木の根につかまったり大きな石をよじ登ったり、時には大岩はかかっているロ-プで乗り越えたりして、やっと賽の河原に出たかと思うと山頂に飛び出しました。
目の前はさえぎるもののない360度の大展望、のはずが、雲が低くたれ込めて遠望は効きません。しかしそれでも正面に荒海山の勇姿を、その西に会津駒ケ岳の山容を認めることができました。
山頂を後に、これから残り6つの峰を登り降りして下山口に向かいます。東を見ると雲が少し上がったせいか那須茶臼岳の茶色いガレ場が見える様になってきました。縦走路の両脇には秋を思わせる紫色のリンドウが顔を見せてくれました。その色に元気をもらいながらしばらく行くと雲が下りてきてほんの僅かで一面を覆い尽くし、小雨まで落ちてきました。山の天気は本当に変わりやすいものです。その後降ったり止んだりしましたが、煩わしいものではなく、返ってその後は涼風が吹き渡って天然のク-ラ-の中にいるような気持ち良さでした。最後のピ-クである下岳(7番岳)からは急な下りで、両側につかみやすい幹や枝があったからいいものの、もしなかったとしたらかなりな難儀を強いられた下山路でした。全体を通してコ-スには目印のリボンや表示があって、道を見失うことはありませんでした。
下山口に降り立つと、ススキの原に秋を感じます。ここからは林道歩きです。縦走を終えた満足感に浸りながら進みました。身体は疲れ切っており、けっこう大変な歩きでのある林道でした。
全員が登り口の集合地点に着いた時には秋の陽は落ち、暗闇の世界となってしまいました。
これまでどんなマイナ-な山でも必ず2~3組のハイカ-には出会ってきたのですが、とうとうこの日は最後まで誰にも会うこともなく、東北の山の忘れられた寂しさを感じました。
帰りは楽しみな温泉です。ところが近くまで行っても真っ暗で明かり一つなく、たどり着くことさえできませんでした。あきらめて戻りかけると地元に人に声を掛けられ、「ここの温泉は本物で、懐中電灯で入れば入れますから、是非入っていって下さい。」と言われました。そこでもどって車から懐中電灯を持ってきて挑戦しました。照らしてみると脱衣所もあり、浴槽は熱めぬるめの二つありました。とてもまろやかな湯質で、冷えた身体をじんじんさせ、疲れた身体を癒やすにはもってこいのお湯でした。出てからもぽかぽかと温かく、肌にすべすべ感の残るいいお湯でした。
三連休の初日のせいか東北道に乗用車の数は少なく、渋滞することもなく快適なドライブで、9時半には家に帰り着くことができました。
趣のある登山口からきれいなシラカバ林を歩いて沢筋に入ります。最初は水を嫌って左岸の斜面を採ったのですが急過ぎるので、沢の中を歩くことにしました。台風の影響か水量はやや多かったものの水深は靴の上までは心配なく、また岩自体が荒いザラ付きがあるので滑ることなく歩くことができました。なかなかできない気持ちの良い体験でした。
沢をつめ尾根を巻き気味にル-トをとるとブナ林の急登で、木の根につかまったり大きな石をよじ登ったり、時には大岩はかかっているロ-プで乗り越えたりして、やっと賽の河原に出たかと思うと山頂に飛び出しました。
目の前はさえぎるもののない360度の大展望、のはずが、雲が低くたれ込めて遠望は効きません。しかしそれでも正面に荒海山の勇姿を、その西に会津駒ケ岳の山容を認めることができました。
山頂を後に、これから残り6つの峰を登り降りして下山口に向かいます。東を見ると雲が少し上がったせいか那須茶臼岳の茶色いガレ場が見える様になってきました。縦走路の両脇には秋を思わせる紫色のリンドウが顔を見せてくれました。その色に元気をもらいながらしばらく行くと雲が下りてきてほんの僅かで一面を覆い尽くし、小雨まで落ちてきました。山の天気は本当に変わりやすいものです。その後降ったり止んだりしましたが、煩わしいものではなく、返ってその後は涼風が吹き渡って天然のク-ラ-の中にいるような気持ち良さでした。最後のピ-クである下岳(7番岳)からは急な下りで、両側につかみやすい幹や枝があったからいいものの、もしなかったとしたらかなりな難儀を強いられた下山路でした。全体を通してコ-スには目印のリボンや表示があって、道を見失うことはありませんでした。
下山口に降り立つと、ススキの原に秋を感じます。ここからは林道歩きです。縦走を終えた満足感に浸りながら進みました。身体は疲れ切っており、けっこう大変な歩きでのある林道でした。
全員が登り口の集合地点に着いた時には秋の陽は落ち、暗闇の世界となってしまいました。
これまでどんなマイナ-な山でも必ず2~3組のハイカ-には出会ってきたのですが、とうとうこの日は最後まで誰にも会うこともなく、東北の山の忘れられた寂しさを感じました。
帰りは楽しみな温泉です。ところが近くまで行っても真っ暗で明かり一つなく、たどり着くことさえできませんでした。あきらめて戻りかけると地元に人に声を掛けられ、「ここの温泉は本物で、懐中電灯で入れば入れますから、是非入っていって下さい。」と言われました。そこでもどって車から懐中電灯を持ってきて挑戦しました。照らしてみると脱衣所もあり、浴槽は熱めぬるめの二つありました。とてもまろやかな湯質で、冷えた身体をじんじんさせ、疲れた身体を癒やすにはもってこいのお湯でした。出てからもぽかぽかと温かく、肌にすべすべ感の残るいいお湯でした。
三連休の初日のせいか東北道に乗用車の数は少なく、渋滞することもなく快適なドライブで、9時半には家に帰り着くことができました。
デ-タ スタ-ト 5:30 登り 3:15
登山口発 8:30 下り 3:00
山頂 着 11:45 林道 1:50
山頂 発 12:50
下岳 着 14:30
分岐 着 15:15
下山口着 15:50
登山口着 17:40
登山口発 8:30 下り 3:00
山頂 着 11:45 林道 1:50
山頂 発 12:50
下岳 着 14:30
分岐 着 15:15
下山口着 15:50
登山口着 17:40
画像1 沢登り
画像2 山頂より
画像3 下山路
画像4 縦走路
画像5 温泉への吊り橋