台風一過の晴天を期待して上越県境の三国山に向かいました。
しかし空は一面雲に覆われていて、峠にさしかかる頃には霧雨です。
しかし空は一面雲に覆われていて、峠にさしかかる頃には霧雨です。
登る前にトイレをと探しましたが見当たりませんでしたので、
苗場方面に向かおうとトンネルをくぐると、
なんとそこは青空、ゲレンデが緑に輝いていました。
この日は群馬県側は曇天、新潟県側は乾燥注意報が出るほどだったそうです。
そこで予定を変更して新潟県側から登ることにしました。
それでも山域は雲が巻いていて寒いくらいです。
歩き始めは樹木の繁る石のゴロゴロとしたなだらかな山道です。
色鮮やかなヤマアジサイを愛でながら30分ほど登ると視界が開け、
旧三国峠の三国権現に着きました。
石碑には平安時代からこの峠を越えた人たちの名前が刻まれていました。
ここからが本格的な登山道となります。
親切に設置された木の階段が濡れて誠に滑りやすく、
みんなで「ない方がよっぽどいいよね」なんてぼやきながら登っていきました。
シモツケソウのピンクが鮮やかで、所々にギボウシやクガイソウが咲いています。
さらに登っていくと遅いとは言えニッコウキスゲの群落が広がっていました。
山頂に向かうガレ場に出ると、真っ白な雲が少しずつ流れて、
新潟県側の山々が顔を現し始めました。
みんなでしばしウットリと雲の流れを見ていました。
雲海とはよく言ったもので、
遠くの山の頂が、本当に海に浮かぶ小舟のようでした。
空の青、白い雲、そして眼下の緑、さらにキスゲの黄色と素晴らしい光景でした。
ここから見上げる山頂は半円形のような緑の小山で、
白い階段が一筋、まるで天国に向かうかのように伸びています。
一段一段きつい登りですが、ゆっくりゆっくり登っていきました。
ようやくたどり着いた山頂はとても静かなところでした。
北方面の展望が効きませんでしたので少し先まで行ってみましたが、
やはり雲に覆われていて国境稜線は見えませんでした。
以前ここから大源太山まで足を伸ばした時には、
平標山から谷川までの峰々が一面に見渡せたのを思い出しました。
山頂に戻ると目の前は雲の海が広がっています。
自然の雄大さを感じながら味わい深いコ-ヒ-を頂き、
ゆっくりとした時を過ごすことができました。
気がつくと東側に遠くうっすらと武尊山も望めました。
帰路は同じル-トを辿って、峠からは沢に沿って群馬県側に降りました。
山頂付近はあたたかかったものの、
登り下りとも天然のク-ラ-に包まれて、
身も心もめいっぱいリフレッシュされた山行でした。
立ち寄り湯は猿ヶ京の「まんてん星の湯」です。
スキ-帰りに寄った時と違って、
平日のお昼時とあってか入浴客も少なく、また施設全体がゆったりとした造りとなっていて、
とてものんびりと過ごすことができました。
広々とした露天風呂からは目の下に赤谷湖が見渡せ、
疲れた身体を癒やすには十分すぎるほどのとても伸びやかな気分でした。
デ-タ
桐生 発 5:20
登山開始 7:20
旧三国峠 8:10~8:15
ガレ場 8:50~9:10
ガレ場 8:50~9:10
山頂にて 9:40~10:20
旧三国峠 11:00
登山口着 11:30