CQスキーサークル9


タイヤチェ−ン物語

 
  成人の日に絡んでの三連休、新潟地方は大雪の予報が出ていました。
所用があるとは言え、家にじっとしているのも癪なので、最終日思い切って出かけました。
 前回の失敗に懲りて、三国峠はノ−チェ−ンでトンネルを通過しましたが、さすがに下り坂は恐いものがあります。
「君子危うきに近寄らず」、トンネルを出たところでチェ−ンを巻きました。
前回手こずったものの、今回は10分もかからず鼻歌交じりで完了しました。
 目の前の苗場は、予想に反して白銀に輝いています。
そこで欲を出して、神楽まで足を伸ばすことにしました。
途中あまりにも交通量が少ないので、
「曜日を間違えたかなあ、職場から電話がかかってきたらどうしよう。」なんて心配に思うほどでした。
 三俣のロ−プウェ−で登る途中、周囲の木々は雪に覆われていて、降雪の多さを思わせます。
ところが上に着いてみると、木々には皆無です。標高が高くてみんな吹き飛ばされてしまったのでしょうか。
 雪質は今シ−ズン最高の粉雪で、神楽のメインコ−スでさえ最後まで少し締まった程度で、固くはなりませんでした。
それにしても寒い一日でした。
おなかに入れておいたデジカメがまったく作動しません。
バッテリ−をレストラン内で暖めて、再度撮影しようとしたのですが、すぐに機能停止に陥ってしまいました。
私の懐の寒さを、誠実に反映しているようでした。
ただ一日中青空の広がったいいお天気で、夕方には空気が澄み渡り、新潟平野まで見渡せました。
 身体があまりにも冷えきってしまったので、帰り際「宿場の湯」で温まりました。
 三国の下りが心配だったので、チェ−ンはつけたまま走っていきましたが、国道の雪はほとんど溶けきってしまっていました。
それでも心配なのでそのまま走り続けてみましたが、三国の下りも大丈夫だろうと判断して、外すことにしました。
 ちょうど苗場の前で、ナイタ−の明かりを見ながら外し始めました。
左車輪から外し、右側を外そうとした時、
「あれれれれっ。」
ジョイント部分は押せばすぐに外れるのに、外れません。
「そんなあ?」
何度やっても押しきれないのです。
外れるべき箇所が、狭くなり過ぎてしまったような感じです。
 アスファルト道を走り過ぎて、隙間がつぶれてしまったのか?
それともチェ−ンを表裏反対でつけ、めんどくささにそのままで走ったせいか?
と後悔しながら何度もやってみるのですが、どうしても外れません。
  もうこうなれば、ワイヤ−を切るしか他に方法はありませんが、
でもそんなものを切る道具など持ち合わせてはいません。
 
そうだ、タイヤを外せばチェ−ンを取り除くことができる。
  がたごとと、大げさにジャッキアップをし、タイヤを外してチェ−ンを取り除きました。
見るとやはりジョイント部分のスペ−スが足りず、これでは離れるわけがありませんでした。
  いずれにしても、「これで大丈夫。」と、外したタイヤを付け始めました。
  ところがところが、4本のボルトにホイ−ルの穴がなかなか合致しないのです。
暗いのと重いのとで位置が合わせられないのです。
  暗い中、通過するトラックのヘッドライトを頼りにしてはめようとするのですが、
あっという間に通り過ぎてしまいます。
「そうだ懐中電灯があったのだ。」と思い出して、取り出してみましたが、
その用をなさないほどに電池が消耗しかけていました。
 何回もやっているうちに、いよいよ力も尽きてきました。
なにせ普段は、箸より重いものを持ったことのない私です。
涙で、ナイタ−の灯が大きく広がり始めました。
 
もうしかたがない、通り過ぎる車にヘルプを出そう。
でも恥ずかしがり屋の上に内気で、さらにそんな勇気も持ち合わせていません。
もう、温ったまった身体は、とうに冷え冷えの氷状態です。
 穴に指を入れてそこにボルトを合わせようともしましたが、これもまったく届きません。
う−ん、もう。
 「大島英夫、この地にて終焉を迎える。」
そんなことを考えながら見まわすと、ジャッキのまわし棒が目に入りました。
 そうだ、このジャッキの棒を物差しがわりにボルトの高さを計測し、
それに車体の高さを合わせてみれば、うまくいくかも?!?。
 最後の力を振り絞り、タイヤを持ち上げて穴に合わせようとしたところ、
「ガチャ。」
と心地よい音がして、はまりかけました。
「やった−。」、「やった−、やった−。」「やった−あい。」
 この名案を考え出した私、すばらしい。なにせ、東大出ですから。
 
自分で自分をほめてやりた−い!
「えっ、そんなことは当たり前?
 誰でも考えつくって?」
そう、だよね。
 そんなわけで、今シ−ズン2回目のトラブルをものともせず、めでたく帰路につくことができました。
 
 教訓 古いチェ−ンは要注意!


3月9日 30年ぶりに万座温泉スキ−場を訪ねた。 

朝5時30分太田発、細い三日月が夜明け前の南天にくっきりと冴え渡っている。この日の好天を予言しているようだ。

 大胡渋川線から大正橋を渡り、375号に入る。わずかながら信号や工事渋滞はあったものの、早春の田畑をのんびりと見ながらのドライブである。万座ル−トの有料道路に入る頃から、左手に浅間山がその雄大さを誇り、四阿山のトップが走りにつれてその角度を変えつつあった。路面には日陰にわずかながら圧雪が残っており、運転に注意を払う。(運転手が)

8時半前に駐車場に着く。車を降りるやいなや、硫黄のにおいが鼻をつき、ここが温泉地であることを思い起こさせる。この時刻、日帰りの駐車場は半分程度埋まっていたが、宿泊専用の駐車場はほぼ満杯であった。係り員に聞くと、やや混雑気味とのことである。 

まずは左の万座山側を攻める。驚いたことに雪質は3月とは思えないほどの軽さとやわらかさで、「さすが万座」と思わせる。二日前に十センチほど降ったという。第1高速、第5ロマンスをそれぞれ何本か滑る。空は一点の雲もない紺碧、やや風が強いものの、暖かい陽ざしにかえって心地よい。コ−スはそれほど広くはないが、ところどころ斜面が急になっていたりする。30年前は、やっと降りたところだ。 

2時間ほど滑ってから、朝日山側に移る。こちらの方が上部は急で、コ−スはやや長くけっこう楽しめる。波乗りコ−スは短いものの、気持ちの良い滑りができ、場所によってはキュキュと鳴くほどの雪質である。この状態が何時まで持つかが問題であるが。 

リフトの終点地、2035mの標高からは雪を抱いた山脈がくっきりと望め、私にとってはこのシ−ズン一番の絶景だ。トップには、好天が一日中保つと予想したのか、草津へそして渋峠へとシュプ−ルが何本もついていた。上空にはヘリスキ−を楽しむためのものだろう。時おり白に赤い線のヘリコプタ−が爆音をとどろかせて飛来していた。 

2時半まで滑る。この時刻になると朝日山の上部はややアイスバ−ン状態になってきたが、雪はくさるほどでなかった。ただしプリンス側は陽当たりがよいせいか、あるいはまた客数が多いせいか相当にゆるんでいた。 

3時に帰路につく。草津で公営の無料浴場に入り、冬枯れの暮坂峠を快適にとばし(運転手が、)渋滞もなく6時過ぎに桐生帰着。最後までお天気に恵まれたすばらしい一日であった。 

このスキ−場はやはりロ−カルなのだろう。他に比べてひと昔前の感がある。いわゆる数年前のストレ−トの板をはいている人がけっこう目に付き、ボ−ダ−の数も少ない。ましてやゲレンデでトドの仲間が集っている景色はまったく見られなかった。比率にすれば7:3ぐらいであろうか。またリフトも遅くクワットは一基で、レストランも年代を感じさせる古めかしいものであった。(私たちが入ったところであるが)古き良き時代といったところで、諸先輩には懐かしい場所であろう。 

シ−ズンも後半に入って体が慣れてきたせいか、あるいはそれほど斜度がないせいか、あるいは雪質の良さに年を忘れたのか、途中30分昼食休憩を取っただけでめいっぱい滑りまくった一日であった。


 
万座山 北アルプスか?
雪の中の小樹



苗場レポ−ト

 
 1月26日(土) 朝5時17分太田発、藪塚、赤堀を経由して電力中央研究所で南面に出、溝呂木まででおよそ1時間、伊熊で17号に出、三国峠越えで7時30分に現着。路面はトンネル内に少々雪が残るものの、まったくと言っていいほどの乾燥路面、渋滞なし。
 
猿ヶ京温泉サイドで笠間局からの無線呼びかけがあり、本日河内ご夫妻ともども四名のサ−クル員参加となる。
 駐車場は当方の車で、料金所脇の一面駐車場がほぼいっぱい。20分後、笠間号はその奥の一面に駐車する。(そこは私が着いた時は、解放してなかった。)笠間局の話では、本日はやや多めとのこと。
 
8時30分、滑走開始。9時に第一ゴンドラ乗車。10時に初体験のドラゴンドラで田代方面に。まだ風があまりでてなかったので、いつもよりは高速だという。一直線に伸びたワイヤ−が、山を越え、谷を越えて延々と続いている。たいしたものだ。
 
雪質は、田代方面はグッドな粉雪。気持ちよい。でも寒い。でも、いい。田代で数本滑って、昼食後1時にドラゴンドラで下山。まったくのガラガラで、待ち時間なし。
 
天候は、10時ぐらいまでは晴れ。その後一日中薄日は射していたが、気温が低く、寒い。今シ−ズン一番の冷たさであるように思われる。風がたいして強くなかったのが幸いである。
 
苗場は、緩斜面は柔らかいが、深雪はやや重。それでも
朝のうちは良かったが、午後は大斜面及び男女リ−ゼンスラロ−ムは半分ぐらいがアイスバ−ン状態。混雑はそれ程でもなく、ゴンドラ待ちが、階段最下部から始まる程度。リフト待ちは数分。筍山リフトも動いて、山を見に何回も登る。
 
この日は薄曇りながら、白い峰々がとてもよく見えた。私の予想ではあるが、谷川連邦、武尊、その奥の栃木県境の山々まで。さらに大海に浮かぶ島のような越後平野の低山も望むことができた。よかった。今度はスキ−に行く時も、地図とコンパスが必要である。
 
笠間号は3時に帰路につく。私は欲張ってもう少し滑り、大満足。良く滑った。ただ、先々週に作った豆が先週の宝台樹でつぶれ、それがやや化膿していて痛い。思うような前傾姿勢がとれない。(これは言い訳)それでも来るのだから、「自分を自分でほめてやりたい。」なんてね。3時45分駐車蒸発。
 
帰路も三国越え、17号、そして方向を変えて畜産試験場から大胡、二宮を経て上武に乗り、足利伊勢崎線を通って、6時28分自宅着。
 
一人で寂しく滑らなくてはならないかと思っていたところ、図らずも同行者がいてうれしく思いました。サ−クルメンバ−ってありがたいですね。それと同時に無線の威力を実感した次第です。7L1EZX



メンバー 各位

 
 この間の日曜日、宝台樹スキ−場に行ってまいりました。お天気は上々で、雪をかぶった白い峰々がとてもきれいに見えました。午後になるとさらに晴れ渡って、屏風のような谷川の稜線がくっきりと姿を表してくれました。UBIの久保田さんが、山のひとつひとつの名前を教えてくれました。とても有意義でした。
 また、航路になっているのか、飛行機が時々青空に真っ白な二本の線を引いてとんでいきました。白と青のコントラストが、見事でした。      
                                                              from 7L1EZX
尾根コース中間地点 パノラマコーススタート地点



 丸沼レポ−ト

 
 1月14日(月)成人の日
  先週の金曜日のロ−ルコ−ルで、LMY局から「IDE局が月曜日に出かける」との情報を聞きつけ、早速電話連絡をして、同行の約束を取り付けました。
 6時20分、大間々発。同乗者はXZT局ご夫妻を含めて4名。おなじみの根利街道は、日陰の路面にやや圧雪が残るものの、IDE局の愛車の能力とドライバ−のテクニックで難なくクリア−。8時15分にはゲレンデに立つことができました。
  軽く1本滑った後、8時30分には先頭集団でゴンドラに乗り込み、今シ−ズン最高のお天気と引き締まった雪に迎えられて、きしきし雪音をたてながらトップから下まで、某氏言うところの「快適クル−ジング」を味わいました。爽快そのもの。ベリ−グッド!暖かな「おおひろコ−ス」。ロ−ズ下部の堅い「左側急斜面」。「シルバ−のこぶこぶ」と楽しみました。こぶはそれほど堅くなく、またやわらか過ぎもせず、問題は私の勇気のなさと脚力の弱さ、そして最大の低技術でした。気温は朝方マイナス4度、日中も0度を超えず、太陽が出ているにもかかわらず、雪質は堅めで、気分良かったです。 
 前日の混雑が効を奏したのか、リフトもがらがらで、まさにマイプライベ−トゲレンデ。リフト代を三倍ぐらい払わなくては申し訳ないような待遇でした。もちろん、「払え」と言われたら「とんでもない」と答えますが。
 この日は朝からぬけるような青空で、東から西へ、燧岳、至仏、武尊、谷川、草津白根、四阿、浅間と、山のひとつひとつをはっきりと確認することができました。きれいでしたよ。
 二時をまわると、人影はさらに少なくなりました。この日はなぜかボ−ダ−の比率がスキ−ヤ−に比べてそれほど多くはなかったように思えました。
 せっかくの入浴付パック券きだったので、いい気になってとばしすぎた私は、疲れをとりに三時半に座禅温泉に浸かり、四時過ぎに帰路に付きました。
 帰りの120号は、渋滞らしいところはなく。蒲田では、岩鞍方面からの車が7〜8台、平川では、武尊方面からの車が5〜6台信号待ちをしているくらいでした。
 大間々着が6時ちょっと前、エスティマの快適なクル−ジングでした。(TOYOTAの回し者ではありません。) IDE局、お疲れさまでした。


白く輝く日光白根山 晴れた遠望
浅間バックの三人 笠間プロの優姿

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