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白毛門


040812
  

 谷川岳に行くたびに、「いつかは」と憧れていた対岸の白毛門。

 標高差1000m、三時間の急坂にはとても耐えられないと思いつつ、一度は見てみたいと思っていた谷川の東壁。 しかし行けるのは、若さあふれる今しかないと、8月12日早朝、思い切って出かけてみました。

登山口に着く頃には、山頂の薄い雲も切れて、全山よく見渡せます。 最初の一時間はつらい登りで、木々の間にちらちらと見える東壁とともに上昇する感じ。

やがて樹林帯を越えて、高山らしい雰囲気になってきます。  二時間後、見渡しの良い「松ノ木沢ノ頭」に出て、思わず「お−っ!」と声が出る。湯桧曽川を隔てて、谷川岳の全貌が目の前に迫っています。
これです。これを見に来たのです。

荒々しい岸壁はもちろんのこと、マチガ沢、一ノ倉沢、幽ノ沢、そして各峰々の稜線。  疲れも手伝ってか、しばらくは動けず、展望を楽しみながらの休憩。  そこからは先は、広々とした草つきの気持ち良い登りとなります。  尾根に出ると、主峰に続いて武能岳から蓬峠、さらには笠ヶ岳の青々とした山容へと広がります。 が、疲れ切って三歩進んでは呼吸を整え、五歩進んでは休憩の繰り返し。なかなか進めません。

 ふ−っ、まいった。

結局四時間ちかくを要して、やっとのことで白毛門山頂着。  東から南へ、燧、至仏、日光の山々、さらには武尊、赤城、榛名、妙義等々、すばらしい展望です。  やはり無理してでも、来た甲斐がありました。

 帰路も3時間近くかかって、やっと降りてきました。

 
 教訓   若い時の苦労は、買ってでもしなきゃあね!
 
 


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