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安達太良山


0407
  

本当の空を求めて、磐梯朝日国立公園の福島県は安達太良山に出かけました。

6:00太田発、東北道利用で8:30奥岳登山口着。9:00には安達太良エキスプレス山頂駅(薬師岳)を後に歩き始めました。

昨年に来た時に比べて、木道や階段が新設され、場所によっては砕石が敷かれていてとても歩きやすい登山道でした。左右には白とうすピンクのハクサンシャクナゲが今は盛りと咲き誇っています。私にとって、こんなにたくさん咲いているのを見たのは初めてでした。感激でした。さらに上部にはウラジロヨウラクが小さな花を鈴なりにつけ、きれいな紫色の松の花も初めて目にしました。

やがて道には赤茶けた砂や溶岩石が多くなり、およそ一時間半で乳首山と呼ばれる岩だらけの山頂に登り着きました。

西に磐梯山、北に吾妻山、雲間からは雪渓を残した美しい飯豊山、眼下には猪苗代湖や秋元湖が霞んで見えます。空はあくまでも青く澄み渡っておりました。 

小休止のあと少し下って峰の辻付近から北方面は、大爆裂あとの沼ノ平がまるで月世界を思わせるような荒涼とした様相を呈しておりました。前回来た時は、小石を含んだ強風に立っていることさえできなかったのですが、この日はその奇異な姿をじっくりと眺めることができました。 

稜線上はあまりにのんびりとしたいいお天気だったので、牛の背経由でそのまま鉄山まで登っていきました。安達太良山までの登山客は多かったのですが、ここまで登ってくる登山客は少なく、平らな鉄山の頂上でゆっくりと昼食をとることができました。陽ざしは強かったのですが、山頂を渡る爽やかな風が気持ちよく、静かで落ちついた昼食の時間でした。

12:00下山開始、近道をしたかったのですが、硫化水素の影響かわざわざ分岐の峰の辻まで戻り、くろがね小屋を目指して降っていきました。勢至平と呼ばれるゆるやかな広い下山道で山頂を振り返り振り返りしながら、およそ2時間半をかけて登り口である安達太良スキ−場に到着しました。

すぐそばに奥岳温泉富士急ホテルがあり、ゴンドラ券がそこでの「入浴割り引き」を兼ねていたので、汗を流してさっぱりとした気分で帰路につきました。

途中事故渋滞がありましたが、6:00には太田に着くことができました。

安達太良の山の上には確かに、智恵子の言う「本当の青い空」がありました。

 


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